顔のたるみケアにはSK-IIピテラとライスパワーエキス№11どっち?違いは何?

 

SK-IIピテラと言うと酵母を発酵させる過程でできる発酵代謝液のことですが、酵母を発酵させてできるものでお肌に良いものと言うとライスパワーエキス№11も同じく化粧品原料として注目されている成分になります。

 

 

名前が違うだけで、基本的には、同じものなのかな?どこが違うのかな?と疑問に感じたことはありませんか?そして、使うんだったら、どちらが年齢肌に効果的なのでしょう?加齢とともに顔のたるみも気になるお肌にはどちらが良いのでしょう。そう思ってしまった私は、SK-IIピテラとライスパワーエキス№11の違いについてまとめてみることにしました。

SK-IIのガラクトミセス培養液とは顔のたるみケアに効果的?

 

SK-IIの研究員が酒造所で働く杜氏の方の手が、若々しく、ふっくらとして明るい肌をしていたことに気づき、その秘密は、「酵母」と「発酵」にあるのでは・・?というところに着目してピテラの研究が始まったと言われています。この話は、様々なところで言われていることなので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

 

そこで、自然界にある350種類もの酵母をひとつひとつ丁寧に調査していったところ、ある一つの酵母を特定条件下で発酵させると、肌にとって優れた効果をもたらすエッセンスが作り出せることを突き止めたそうです。それがSK-IIピテラと呼ばれる成分なのです。SK-IIピテラは、お肌の天然保湿成分NMFと同じ成分を含んでいると言われています。

顔のたるみ改善に知っておきたい天然保湿成分NMFとは?SK-IIピテラと同じ成分を含む

天然保湿成分NMFとは

 

NMFとは、お肌の表皮の角質細胞内にある水分を保持する働きをする成分です。日本語では、「天然保湿因子」と呼びます。NMF(天然保湿因子)は、表皮で、皮脂からできる皮脂膜、細胞間脂質(セラミドなど)と同様にお肌のバリア機能と保湿を担う成分です。

 

 

NMF(天然保湿因子)は、単一の成分ではなく、人が元々持っているアミノ酸やミネラルなど、水となじみがよく水分を抱え込む機能がある成分のことです。

 

 

NMF(天然保湿因子)の成分

 

NMF(天然保湿因子)は、

 

  • アミノ酸(40%)
  • ピロリドンカルボン酸(およびその塩)(12%)
  • 乳酸塩(12%)
  • 尿素(7%)
  • ミネラル塩類
  • 有機酸(およびその塩)

 

などの低分子の成分で組成されています。

 

最も多いアミノ酸は、1種類ではなく、

 

  • グリシン
  • アラニン
  • プロリン
  • セリン
  • アルギニン
  • リシン
  • グルタミン酸
  • トレオニンなど

 

様々なアミノ酸が混じっています。

 

 

因みに、ピロリドンカルボン酸もアミノ酸の代謝物です。つまり、NMF(天然保湿因子)の半分以上がアミノ酸系の成分です。

 

 

NMF(天然保湿因子)と同じ成分を有する点から考えられるSK-IIピテラの肌への影響力

 

SK-IIピテラは、このNMF(天然保湿因子)と同じ成分を含むとホームページでも記載していることから、多くのアミノ酸を含む成分だと言うことは間違いないと思われます。アミノ酸は、肌の主成分となるコラーゲンを作る原料でもあります。

 

 

アミノ酸は、加齢とともに不足するものと言われていますので、加齢とともに積極的に摂取した方が良い成分です。アミノ酸が不足すると、コラーゲン生成機能が低下します。また、NMF(天然保湿因子)が十分に働かなくなり、肌の水分が蒸発し、乾燥肌を招きます。

 

 

それらの点から考えても、アミノ酸やミネラルを豊富に含むSK-IIピテラは、加齢ともに減少するNMF(天然保湿因子)をサポートし、乾燥肌から守り、顔のたるみ、しわに働きかけ、弾力のある肌へと導いてくれる成分のように思います。

ライスパワー№11とは?顔のたるみケアに及ぼす効果とは?

 

一方、気になるライスパワー№11についてです。ライスパワーエキスも同じ様に、お米が発酵する過程で生まれる自然の産物です。化粧品やサプリメントには、薬事法があり、「はっきりと効果があると断言」してはいけないという決まりがあります。

 

 

しかし、ライスパワー№11は、医薬部外品として「角質層の水分保持能力を改善できる」と厚生労働省に認められた唯一の成分です。この点が、SK-IIピテラと大きく違う点だと思われます。ライスパワー№11の水分保持機能改善とは、肌の水分をを保持するセラミドを増加させ、肌が水分を保持する力を改善する効果のことを言います。

 

 

加齢とともにセラミドは、減少すると、肌は水分を保持できなくなります。セラミドが水分を抱えた肌は、キメが整いハリやツヤが生まれ、毛穴を引き締まり、目立たなくなります。ライスパワー№11は、セラミドを補うのではなく自ら作り出す力をつけることを目指す成分なのです。

 

 

ライスパワー№11を継続して3ヶ月間使用した場合の実験では、セラミドの量が約1.4倍に増加したという結果が得られた様です。また、ライスパワー№11の分子は、小さいので、肌の深部まで浸透し、保湿を持続することも期待できます。

 

 

ライスパワー№11については、以下の記事も参考にして下さい。

 

肌の状態に合わせて顔のたるみのケアを考える

 

上記までで、SK-IIピテラとライスパワー№11の違いを伝えてきました。大きく違うところは、以下2つのように思います。

 

  • 厚生労働省の認可があるかないか
  • SK-IIピテラは、アミノ酸やミネラルが豊富に対しライスパワー№11はセラミド増加が期待できる

 

 

厚生労働省からの認可は、確かに安心して使えるものとなるので、大きな違いかもしれないですね。しかし、SK-IIピテラもお肌に対する効果の実験は繰り返し行われているようですので、個人差はありますが、お肌に対する優れた効果は期待しても良いと思われます。

 

 

ライスパワー№11は、セラミドの増加が期待でき、肌の保湿改善には期待できますが、肌の土台となるコラーゲンへの働きかけは、弱いように思います。一方で、SK-IIピテラは、アミノ酸を豊富に含む成分ですから、コラーゲンの主成分もアミノ酸と言うことで、個人差は生じるものの、コラーゲン生成にも何らかの良い影響を及ぼしてくれるものと期待してしまいます。

 

また、顔のたるみ改善にも質の良いコラーゲンの生成と言うのは、とても大事な部分となりますよね。ご自分の肌が今、どのような状態なのか、見極めて、スキンケアをしていくことが大切だと感じます。この記事がたるみ肌で悩む方の参考になればうれしいです。